近藤誠先生 2018/08/01

私ががん患者となった頃(2000年5月告知)、慶応大学の近藤先生が話題となっていたように思います。

術後(右乳がん全摘)化学療法CEF(抗がん剤)をすることになりました。

1クール目に白血球500を経験致しました。いきなり、死ぬかと思いました。

1週2週と連打し、2週間お休みが1クールでした。

1週目は入院中でした。2週目は通院で受けました。

その後、2週間お休みだったのですが、3~4週目(?)ぐらいには熱を出しように思います。(あまりに遠いこと(18年前)だったので記憶が遠くなりました)

そして、様子がおかしいので救急を利用してそのまま入院となりました。

抗がん剤の大変さを味わいました。

病院には「もうこない」と言った記憶があります。(手元にUFTEは持っていました)

この時、看護師長さんは近藤さんという方でした。

 

それから本を買って読みました。近藤誠先生の本です。

がんには抗がん剤は効かない。経口抗がん剤は薬じゃないと言うように読み取れる内容だったと思います。

だから、がんになったら薬は使わないでそのままにした方がよいと読み取れました。

初心者の私は「そうなんだ。。。」と思いました。

気持ちが楽になった気分を味わいました。

それでも、冷静に考えてみるにあれ???おかしいんじゃないかと思ったように思います。

これでは片手落ちだと思って、抗がん剤賛成派の先生の本を買いました。平岩正樹先生の本です。

この頃、近藤先生の本はまた1冊買ったように思います。

前に買った本も読み返して見ました。多分、平岩先生の本で触発されたんだと思います。

近藤先生の本には乳がんには抗がん剤が効くことがあると書かれてある1行が目に入りました。

それで、自分の置かれている状況を理解したように思います。

あれ~~~っ!! これってかなりまずいんじゃないの???と思いました。

時間が経たないうちに。。。と思って急いで病院に行ったように思います。

その日のうちに抗がん剤を受けてきました。

その後は。。。結局うまく行かなかったんですよ。

半年がまたたくうちに過ぎて行きました。

私は1週間に1回は病院に通っていました。白血球があがるのを待つためです。3500くらいで白血球500となったので4000ぐらいないと次の抗がん剤ができなかったんだと思います。

結局、この時、毎週会うのは再発治療中でかよっていた患者さん達でした。

私は再発患者さん達と毎週会って、その中にどっぷり浸かっていたように思います。

遺書は書いたか?とかの話題にしっかりと入っていました。

半年も過ぎると、初発の患者はみんな卒業していきます。

再発患者さんも私の目の前からひとりふたりと消えて行きました。

気づいたときには、私はひとりになっていたように思います。

 

結局、私も最後には抗がん剤を20%くらい減量したと思いますが、白血球800となって点滴抗がん剤は止めることになりました。

止める時に渡されたのが、フルツロンという経口抗がん剤でした。

近藤先生の本に効かないと書いてあったことを思いだして、とても頭に来たんですよ。。。(^^;

それで福田先生に思いっきり抗議したことがあります。

原発の部位はこの時、既に痛みが出て来ていました。

そうしましたら。。。以外に冷静に「これで効くことがあるから」と言うことでした。主治医の何でもなさそうな顔をみていたら、試してみるしかないと思ったように思います。確かにしばらくしたら痛みがなくなりました。1年飲みました。

生理が止まらないと言ったら、ホルモン剤を渡されてこれの効き目に驚いたことがあり、また、経口抗がん剤でも助けられたんだろうな。。。と思っています。

 

近藤先生の本には、「がんもどき」の記述がありました。

再発して手術、放射線、ハーセプチン(タキソールは断った)、ホルモン剤(フェマーラ → アロマシン)の治療を受けました。

タキソールを断ったことや、ハーセプチン(1年半)も途中で断った手前、かなりわがままを言ったように思います。

(途中でUFTをリクエストしました。その後、丸山ワクチンを追加いたしました。)

いずれ、きっと再発するんだろうな。。。と思いながら過ごして来ました。

ただいま、8年。再発9年目に入っています。(初発から数えると19年目)

私のがんはいったいどうなっちゃったのか???と思いましたが、ハイパーサーミアの治療で梅澤先生にかかり、ちゃんとあることがわかりました。主治医の説明も聞いてはいたのですが、患者というものは他の医師の説明を聞いて納得するところもあるように思います。

 

だから、がんはおとなしくしている状態と言うのが正しいんだろうと思います。

静かに進行中ということもあると思います。

 

近藤先生の本に刺激を受けたというのも事実あったと思っています。

でもですね~。。。例えば、あなたは助からない と言われて、だまって引き下がるか?この薬はあなたに効くかもしれないが効かないかもしれない。。。と、その手を使わないか?いずれ、あなたは死にます、と言われてそのまま何もしないかは、抗がん剤を再度受けようと思って行動した時にはその手を使わないのはおかしいと思ったんですよ。

毒薬の瓶があって、なんにもしないか。。。それを試すか?(笑)

結局、うまく行かなかったと言うことなんですが。自分でも笑えます。

経口抗がん剤と言う薬は私にそれなりにあったように思います。

 

初めは白血球500となり、箸にも棒にも引っかからない身体なのかと思いましたが、そういう身体でも役に立つことはあるように思っています。

牛肉三日間食べたら、がん細胞が動いたと感じた感覚とか。。。役に立つじゃん、と言いたいわ。(今は牛肉も改良されたと思います)

非浸潤がんと浸潤がんとの患者の反応の違いとか。知らないと大変ですね。

 

ASCOのオンコタイプDX検査

中間リスクの大規模臨床試験

遺伝子による将来の再発リスクを予想するものだそうですが、人はそれぞれだと言うことを教えてくれているように思います。そして、抗がん剤というものの信頼度もまた考えさせられますね。。。

 

先日の勉強会では将来の薬

がん細胞そのものを変える?そういうお薬が主流になる時代がくるように感じています。

 

近藤先生のおっしゃったことは

ある意味、がんもどきなどと言うのは遺伝子の違いを感覚的に表現したのかもしれませんが、がんと戦うな、と本当に言ったんでしょうか?だとしたら、結構罪深いようにも感じます。

考えさせられたと言うことでは評価したいと思っています。はい。失礼いたしました。

 

土屋先生はきちんと文学部にでも入ったらいいんじゃないかと思います。。。。。。。。。。。怒りなさんな。

大体、都合の悪いことをなくすためにそれに合わせるやり方っていうのは、おかしいと思いますよ。

時代が逆行するだけのように思います。

 

後は、カッピング。

血液を浄化する装置?がんとの関係。それがわかるといいと思っています。

厚生労働省に出したパブリックコメント。

臨床試験ぐらいやってくれてもいいんじゃないの?と思います。

みんなそれを知りたいと思っていると思います。

 

途中で文字の色が変わっているでしょ?

これは、私が変えたわけではありません。

文字を打っているうちに勝手にコンピューターが変化するんです。

人工知能?と言うものが先読みしてやっているように感じます。

 

 

 

こちらに書いたことは、私の個人的体験に基づいて書かれてあります。

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文責:古山惠子