患者の自己決定権 2018/03/31

ハイパーサーミアのことがあまりに知らなかったので、「ガンになってもあきらめないで!」近藤元治著:京都府立医科大学名誉教授(小冊子を頂いて来たのですがそれを監修した先生)を注文して読んでみました。

初めはピンクリボンの本かと思いました。

読み進めて行ってこの先生が目指しているものが見えてきました。

 

患者の自己決定権、医師の裁量権などという言葉が出てきて、やっとお話の通じる相手に出会った気分を味わいました。

がん対策基本法を目指した時の理念を思い出しました。

 

私自身の初めの頃のことを考えるに、患者の自己決定権などというものにはほど遠いものだったと思っています。

インフォームドコンセントと言うものもよくわかっていなかったと思っています。

何しろ、がんと言う病気を全く知らなかったわけですから、答えようがなかったと言うのが本当のところだと思います。

その中で決めて行かなくてはいけない状況というのは、大変だと思います。

こういう気持ちががん相談につながったのかもしれませんね。。。?

 

患者は初めからがんのことを知ってそれに対して臨むということはあまりないのではないかと思っています。

初めは医師の意見に従うことが多いのではないかと思います。

次にがん患者となって、いろいろ勉強していって、さて、自分はどうしたいのか?どう生きたいのか?と言う問題にぶつかるのではないかと思います。

がんの治療は=生き方につながるんですね。。。最期はどうしたいかにまでつながるように思います。

だから、こうしなければならない、と言うことはないはずなのですが。。。

現実の世界では標準治療というものがあり、それに従い最期の余命告知となりホスピスなどへの緩和への誘導となるように思います。

でも、よくよく調べるとほかのやり方があったりするんですよね。。。?

考え方の相違と言うか、本人の行動の仕方だったりすると思います。

 

患者の自己決定権などというのは、患者の権利として認められているものだと思っています。

セカンドオピニオンやサードオピニオンもそうです。

最近はどうでしょう?それを明確に誰かに言っていただかないとわからなかったり、と言うか知らなかったりするのではないかと思います。実際のセカンドオピニオンはやりにくさがついて来ていたりするように思います。そのためのがん対策基本法なのではないかと思います。

日本はそういう患者の権利がきちんとある国なのですよ。。。自分の権利を行使するのは難しいものですね。。。?

医療の中の考え方の相違による派閥?争いだったり学閥争い?だったり、患者はその中を生きて行かなくてはなりません。

ここをきちんと理解して医療に向き合わなくてはいけないのでしょう。。。

そしてそういうことに理解を示してくださる医師に巡り会うとうれしいですね。。。

 

さて、ハイパーサーミア。

正直、よく知りませんでした。温熱療法だと言うことは知っていました。

今回初めて、それはどういう機械なのですか?と質問をして、初めて実態が見えて来ました。

温熱というくらいなので、お風呂?のようなものを初めは想像していました。

ネットで検索すると実際にお風呂のようなものが出て来たりします。

でも、お風呂ではありません。

しかも保険が使えます。健康保険が使えます。だから、国で認められているものです。

結構古いものを想像していました。

ところが、この本が書かれたのが2012年が初版。驚きました。

 

実際は1989年に日本で製造が許可されて、1990年から「放射線治療との併用に限り」と言う条件付きで健康保険が適用されたそうです。

近藤元治先生は内科医の先生のようで、1996年に日本ハイパーサーミア学会の理事をしていた先生が厚生労働省と折衝の結果「放射線治療との併用に限り」が撤廃されたとのことです。

その結果、1996年にハイパーサーミア単独でも抗がん剤との併用でも健康保険が適用となったとのことです。

あまりになじみがない。。。ですね?

日本全国では100台くらいしか稼働していない。知らないはずですね?

抗がん剤を拒否している患者の治療例も掲載されていて、自分はこうしたい、と思われたらやってみるのはいいのではないかと感じました。もちろん併用だと効き目はよいイメージです。

 

私は自分の身体がとても抗がん剤に敏感であることを知りました。

そういうものにとっては朗報だと思いました。

私は初めは抗がん剤治療があまりに酷かったので、介護保険ががん患者に適用となっていなかった頃、これは是非がん患者には介護保険が必要だと思ってみんなで署名活動に至ったことがあります。もちろん、結果的に介護保険が適用となりました。

今現在、再発したものの、普通と見た目は変わらない生活をしています。

私はそういうものでありたいと思っています。

ハイパーサーミアはそういう方の希望を叶えるものがあるのかもしれません。

最期まで治療に寄り添う考え方がここにあるように思いました。

近藤元治先生の考え方がそのようなものであることなのでしょう。。。)

 

私の治療?

まだ、始まったばかりなので何とも言えません。

私のハイパーサーミアを希望した時の主治医の考え方は、誤解もあったように感じています。

ここで行動したことが裏目に出ることもあるかもしれません。。。

だまって、がんの進行を眺めているということも結構大変なものです。

できることなら、何とかしたいと思うこともたびたびありました。

(再発という事態まで1年くらいありました。リンパ節(中身はがんと確定するまで)の成長を待っている状態ですが、嫌になりますね)

(この状態でマイクロ波などを受ける人もいるようです。:私はこの時、病理が確認できないと思いました。)

今の状態は極めて平穏なのですが。。。

おとなしくしているがんに対して刺激にならないといいと思っています。(^^;

たまたま、チャンスだったので、何でもその時の流れというものがあるでしょ?

ちょっと乗ってみました。

 

ピンクリボン?

早期発見には叶わないのでしょうね。。。?

早期発見の患者が増えて行くと末期患者のことなど、そういう悩みはなくなって行くのかもしれません。。。(今現在、全ては同時進行だと思います)

 

それとは別に検査の見逃しなどについて、国がそれに力を入れて行くと言うことは、見逃しを許すことではないでしょう?

検査技師の腕前や読影技術などに重点が移るように感じます。

 

 

 

 

こちらに書いたことは、私の個人的体験に基づいて書かれてあります。

著者に許可なくこちらの文章をインターネットその他に転記・転載することは禁止します。

文責:古山惠子