勉強会(妊よう性) 2018/07/03

先日(2018/6/12)乳がんについての勉強会を致しました。

始めにあったのが妊よう性についてでした。

妊よう性とは妊娠する能力のことのようです。

乳がんは若くして乳がんとわかる方がいます。その場合、結婚やその後の妊娠などが患者の人生に大きく関わります。

その事例として20代で結婚している人のことがありました。

1週目:受診

2週目:針生検。。。など

3週目~その間、いろいろなことが分かってきます。

初めての受診をした日から6週目~くらいでその後の生き方を決めなくてはならない。

抗がん剤治療を受けると妊娠能力がなくなったりします。

だから、その前に卵子凍結保存を選択するということを決めなくてはならなかったりします。

もちろん、みんながみんなそうなるとは限らなかったりすると思います。(生理がちゃんと復活したりする人もいると思います)

その方は、7週目には抗がん剤治療を開始していたようでした。

この場合は、トリプルネガティブでした。6年後妊娠出産となっていました。

(その後のホルモン治療があると5年から10年かかる場合もあると思います)

 

なるほど。。。以前私が出会った患者さん(既婚者)は妊娠することと治療を天秤にかけて、自分の生き方として妊娠出産を選んだように思います。

私はここでハタと考え込んでしまったのです。。。(しばらく書かなかったのはそれです)

私は25才と36才で妊娠出産をしています。

その時出会った患者さんにはそのことを伝えていました。治療が終わってからも妊娠出産は可能だと言うことですが。。。

もっとも、抗がん剤治療で卵巣とかがやられてしまうとそれは叶わなかったりすると思いますが。

彼女は抗がん剤治療を終わっていました。(こんなに小さくなったのに何故切らなくてはならないのか。。。と言っていました)

その後、妊娠出産したんですね。。。

 

卵子凍結保存という選択があると言うことは将来の可能性を考える上ではとても意義のあることなんだろうと思いました。

でも、彼女のことをあてはめて考えると、その後の生存期間を考えるとどうだったのかな。。。?と思いました。

治療を打ち切って、妊娠出産を選択したことは彼女なりに正しかったのかもしれないと思いました。

出産をして、子育てをしながら、子供を愛することを経験したと思います。

 

ここには、大切な要素が必要だと思いました。

やはり、早期発見でないとそうとはならないように感じました。

 

差し迫った状況では治療を捨てることはある意味仕方なかったんだろうな。。。と思っています。

 

 

こちらに書いたことは、私の個人的体験に基づいて書かれてあります。

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文責:古山惠子