ラジオ波治療 2019/03/07

ラジオ波治療について

それまでのいきさつについては(2017年11月16日 ラジオ波治療 がん患者団体支援機構)について書いてあるので、そちらも併せてお読みください。

 

さて、がん患者会活動ををやっていくうちに乳がんのラジオ波についての情報がもたらされました。

あさお福祉まつり(地元のイベントです)にマリア・ビバーチェとして参加したことがあります。2011年11月20日です。

それまでは、ピンクリボン活動としてピンクリボンの会「ソフィア」として何度か参加していました。

私がリボンズハウスに勤務するようになって、そのお部屋をマリア・ビバーチェとしてもお借りすることがあったのですが

韓国の先生からその親戚から髪飾りを福田医師が頂いたようです。リボンズハウスが閉鎖されてから、それを私の方で頂いたことがあります。

それをそのままにするのもどうかと思って、その頃、福祉まつりがあったのでそれに参加して売ろうと言うことになりました。

売り上げはマリア・ビバーチェとして頂くことになりました。

段ボール一杯あったので、たくさん出来ました。

この時の売り上げは全て、聖マリ乳腺外科関係の医師・看護師・患者にクリスマスプレゼントとして差し上げています。

クリスマスプレゼントはチョコレート、紅茶(イギリス)です。

 

乳がんのラジオ波治療ですが

ある患者さん(会員です)からお昼休みの時にお聞きしました。

この方は福祉まつりのお手伝いをしてくださいました。

 

こういう治療を受けている人がいるんだけど、危ないんじゃないか。。。と言うような内容でした。

乳がん治療を標榜しているクリニックのようですが、ラジオ波で治療すると言うことでした。保険外治療です。

私も驚きました。

その後、このクリニックのホームページがあったので読んでみました。

初めは非浸潤がんを治療対象にしたのではないかと思います。

面白いことにそのホームページには再発(多分、局所再発)したら2回(?)まではサービス治療となっていたように思います。

ラジオ波を無料で追加治療するというような内容でした。

あれ?がんってそういう病気だったかな??と思いました。

時間があるときには、気になったのでしょっちゅうそのホームページを見にいっていました。

ホームページはいつも変化していたように思います。

試行錯誤をしている様子がうかがえました。

最終的にはラジオ波治療に加えて薬物療法が追加されていきました。

その時点で私は見なくなりました。

 

ちなみに私の患者会は同じ病院の患者を会員としていたので

外からの患者さんは入ることが出来ません。(今は外からの患者さんもおしゃべり会には参加出来ます。会員はその後の経過を経て考えたいと思っています)

 

そのラジオ波の治療は噂話として入って来たと思っています。

その頃、東京都のがん相談もやっていましたが、そのようなお話は一度も伺ったことはありません。

 

ピンクリボン活動も同時並行として活動していましたが

あるとき、保険会社から勉強会のお話があったようでした。

その方は山梨から転勤してきたと言うことで、山梨の患者会の方からの推薦ということだったと思います。

そういういきさつがありました。

山下から勉強会を企画したから一緒に来て欲しいと言うようなことで

ある保険会社の事務所に出向きました。

山下はDVDを持参していました。

それは以前ある会社の社員向け勉強会で、モデルを購入したと言うことでしたが、そのモデルについてきたDVDでした。

もちろん、早期発見早期治療を念頭においたモデルとDVDだったと思います。

私たちはモデルを使った啓発をしてきていましたが、その新しく購入したモデルは手のひらに乗るような小さなものでした。

当然、その乳がんと思われるしこりはほんの小さなものでした。米粒とか小豆大とか表現するとちょうどよいものです。

私は友人からそのようなお話を聞いていたので、(小さいしこりをご主人が見つけた)ああ、これか。。。と思いました。

だから、モデルとしては、いい感じだと思いました。

 

保険会社での勉強会ではそれについてきたDVDでの上映から始まりました。

それは福祉まつりで相談を受けたラジオ波治療のクリニックのようでした。

私はそれまで、その小さなしこりのあるモデルは何度か使って来ましたが、

DVDはその時、初めて見ました。(山下が管理していたので)

DVDの乳がんについての医学的内容は間違っていないと思われましたが

それとクリニックを何気に結びつけてある映像処理には驚きました。

 

あれはおかしいと思うよ。。。と山下に訴えましたが

DVDの内容そのものは間違っていないんだからいいんだと言うような主張でした。

私も困りました。彼女は言ったら絶対曲げないところがあり、意見の違いがあったのである方に相談したそうです。

沖縄関係の友人は私と同意見でした。

私も主治医に相談致しました。私が相談したのはDVDのことではなく、早期の乳がんのラジオ波治療についてです。

非浸潤が確かな診断だったらいいのではないかと言うような内容だったと思います。

山下はもう1人相談したらしく、それでは話し合いを持ちましょう。。。と言うことになりました。

 

私は咄嗟にこれはヤバいと思ったように思います。(^^;

私は長い間、患者会をやって来た人間です。いろいろな場面で活動してきました。

しかも、その時既に監視カメラが付いていたと思います。

その私がそれに賛成したら、とても魅力的ではありますがその治療にみんなが集まるだろうと感じました。

治療はまだまだ安定しないだろうと思いました。被害者も知らない間に増えて行くのはたまらないと感じました。

だから、その時話し合いをする直前に別れました。。。

山下はそのDVDを私に丸投げのような形にしたかったのでしょうか?

その危険性を私とのやり取りで感じたのかもしれません。DVDと言う言葉にも引っかかったように思います。

 

私にしてみれば、主治医の非浸潤が確かな診断だったら。。。と言うことも引っかかった感じです。

それをするのは、別の医師ですから。

 

結局、その後山下はそのDVDを使うことは多分二度となかったと思います。

モデルはどうだったのかはよく知りません。

 

今にして思うと、例え監視カメラがついていなかったとしても、彼女に賛成することはなかったと思います。

 

あれって、山梨の彼女からのレーザー光線(?)だったのかしら?

 

その後、乳がんのラジオ波治療は国立がんセンターで治験を実施されたのではないかと思います。

乳がんをメスを使わない治療は陽子線治療でも他の病院で治験として取り扱っていると言う内容の文書を頂きました。

女心を理解していただいてありがとうございます。。。

 

どのように今後は発展していくのかな。。。と思います。

 

治療の選択が関わってきます。それは個人の自由と言う側面があると思いますが、あえて安定していない治療をそれをしかも初期治療に使う、それを推進していくことに疑問を感じました。

標準治療と言うことにも繋がると言うことは十分分かっています。

でも、再発時における治療選択とは違う性質のように思います。

 

それでも、私の場合を考えると紆余曲折して治療をしてきたこととは、大いに矛盾するだろうと言うことは十分分かっています。

初めに今にも死にそうになった自分を考えると、ケースバイケースだろうなと思います。

頭を柔らかくして、がんを考えて治療に臨まないといけないように思います。

医師の教育からして大変だろうな。。。と感じます。

 

それとこういう治療がある。。。と言うことは病院経営に関係してくるんでしょ?

初めから声高に非難することは営業妨害になるかもしれない???

どうすりゃいいんだ。。。と思いました。

乳がんかもしれないと思った人にとっては、入院する必要もなく簡単に人知れずに治療ができる、と言うのはかなり魅力的に感じたのでは、ないかと思います。

 

取りあえず、主治医には相談したので(医療者側に伝わった)

私としてはそれでいい、と言う気分になりました。

 

これはかなり以前のことです。

医療問題特別調査官 なんてあるといいんじゃないかしら?

患者としたら目の前の医師に言うしかないと思いますよ。

それも医師側にとっても困る問題だろうな、と思います。

どう処理したらよいのかわからないでしょ?

結果的に治験に結びついたと思うのでよかったと思いました。

 

2019年3月11日追加記載

この治療がその後、どのようになったのか気になったので調べてみました。

2013年に先進医療Bとなって、全国の臨床試験に参加する病院で始まったようでした。(2017年では10施設のようです)

始めてから5年間再発しないことの確認だそうです。

いろいろと患者さん側の条件があるようです。(気になる方はお調べしてくださいね)

 

2019年3月6日付けの官報において患者申出療養と言うことで「経皮的乳がんラジオ波焼却療法」が適用されるとのことです。3月7日からです。素早い対応ですね。。。患者申出療養と言うのは患者から申し出ると出来ると言うことだと思います。

主治医の先生に相談してくださいね。

 

今頃になって、自分がラジオ波治療に持っていた疑問が解けました。

手術などの場合は断端陽性とか陰性とか、わかると思いますがラジオ波治療の場合、どうやって確認をとるのか?辺りに疑問を抱いていたように思います。

この頃、ラジオ波治療があちこちでやられたのだと思います。

患者さんが再発(局所再発?)を見て慌てて違う病院に駆け込んだ、という事情があったようです。

結局、そのままにしておくわけにも行かず乳がん学会が動いて、臨床試験となったようです。

それから。。。2013年からだと5年は経っていますね。患者申出療養の扱いとなったのですね。。。(順番が違うように思いますが)

ラジオ波での治療は温存手術に該当するようで、後日放射線治療をするようです。

やはり、簡単ではないですね。。。でも、傷はつかないんでしょうね。

 

早期発見早期治療に伴って出てくる問題だろうな。。。と思いました。

早く見つかっても全摘、遅く見つかっても全摘だなんて意味ないじゃんと思うところがありました。

理由は十分わかっているのですが。

メリット、デメリット、天秤にかけて臨まないといけないように思います。

 

2020年4月21日追加記載

ラジオ波治療における再発があったという内容でしたが。。。画像は2010年2月12日???

これはその頃の事故のことでしょうか?2013年から先進医療Bの扱いなのでそれまでの状況のことかと思いました。

厚生労働省の判定結果などを読んでみても、標準治療とあまり変わらない。。。と言うような表現に見えました。

非浸潤の標準治療であっても、局所再発があると言うことのように感じました。

患者申出制度と言うのは患者からの希望によると言うことが前提にあると思います。

患者はきちんと考えて自分はどうしたいのか?と治療に臨むことが必要のように思います。

 

 

 

 

こちらに書いたことは、私の個人的体験に基づいて書かれてあります。

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文責:古山惠子