UICC 参加(2018/02/04) 2018/02/07

2018年2月4日 UICC(世界対がん連合)に参加してきました。

(調べたら私は、2013年2月4日のUICC日本委員会に参加していました。国立がん研究センター 国際研究交流会館 )(https://mariavivace.jimdo.com  第44回2013年2月21日 マリア・ビバーチェおしゃべり会に記載しております)

 

UICC:Unio Internationalis Contra Cancrum   2010より英名 Union for International Cancer Control

1933年に設立

2000年2月4日 国際的に対がん運動を行っている各組織がパリに集まり「世界対がんサミット」が開催されました。

そこで採択されたパリ憲章において、2月4日をワールドキャンサーデー(WCD)とすることが定められたとのことです。

 

今年はそれを記念してこの日に開かれたようです。毎年、その日に近い日を選んでやっているようです。

日本においては29団体が参加しているそうです。

会場:浜離宮朝日ホール 小ホール

時間:2018/02/07 13:20~17:15

 

第1部:がんは予防できる

第2部:全てのがん患者に優れた医療を!

第3部:一緒に行動しよう

 

それぞれ、6人づつ一人ひとりが与えられたテーマのカードを持っての発言がありました。

だから、1部に6人だから全部で18人。それに総合司会者の方がいて全部で19人ですね。

2016年より3年間UICC本部がキャッチフレーズを掲げています。

「We can, I can」

 

第1部:がんは予防できる

 

中釜先生:がんはDNAが傷ついて10年20年30年と経って発生する。一次予防は肥満や禁煙など原因をさける。二次予防は検診を受ける。

 

林先生:学びの場を提供している。去年は70校を訪問してがんの授業をしたそうです。1961年に国民皆保険制度が出来た。禁煙をすることによって30%がんを無くすことが出来る。

 

今村先生:今のがん全体の5年生存率は60%ぐらい。ヒトパピローマウイルス(子宮頸がん)についてワクチン接種を呼びかけていました。日本医師会常任理事。

 

大野先生:28才でがんになった患者さんのお話。ハナちゃんの味噌汁とかの方?ハナちゃんは栄養大学に入ったとのお話。

社会に生きているがん患者をどう支えるか?というようなお話。

ホルモンについて、乳がんはホルモン療法をやると予防できる。

婦人科のホルモン補充療法をやめると半分患者が減る?と言うようなことをおっしゃっていました。

乳腺と婦人科との連携が必要のように思いました。

2022年9月26日 追記

婦人科におけるホルモン補充療法と乳がんについての関係ですが

見解の相違が見られます。

乳がんを抱えている場合は、乳腺の医師に相談したほうがよさそうですね。。。

 

中村先生:父親が大腸がんで亡くなる。お布団の中から朝鮮人参がたくさん出てきたとのこと。気持ちはわかります。

今の時代に完全なものはない。太りすぎない、体重を落とさないこと。

食物繊維を取ること。栄養バランスを崩さないこと。取り過ぎても足りなくても困る。

(人はそもそも、雑食の生き物と言う言い方が印象に残りました。)

その反対を行くと免疫能力を落とすことにつながる。

 

海老名香葉子さん:落語家故初代林家三平さんの奥さん。自分のことだけを考えるのがよい。笑うことがよいと言っていましたね。。。腹の底から笑うこと。睡眠は足りないときには自分で調節することなどと言っておりました。

それを聞いた私、翌日その通りにして寝過ごしました(笑)。。。身体は確かに楽になりました。

 

日本医師会の先生:子宮頸がんワクチンを国からの働きかけをして欲しいとおっしゃっていました。

私としては、これは個人的意見ですが、神奈川県で勉強したことをホームページhttps://mariavivace.jimdo.com (2017年2月11日 第12回がん克服シンポジウム 神奈川県民ホール)にアップしていますが、男女どちらでもワクチンの効果があることを伝えるべきだと思っています。そうでないとおかしな認識不足、女性蔑視につながるように思います。

同じくホームページhttps://mariavivace.jimdo.com (第9回2004年11月13日 乳がん患者の食事)にアップしていますが、WHO(世界保健機関)のがんの予防についてを国立がんセンターが30年?近くその項目をWHOからお借りして掲げていたそうですが、私がその当時そういうこととは知らずに食事についてのカウンセリングを受けた時に同時に皆さんにお配りした経緯がありますが、その項目の中に「身体を清潔にする」と言う項目があり、調べたら子宮頸がんでした。

最低限の必要な知識のように思いました。(それが全てだとは思っていません)

国からの積極的勧奨となると、予防注射でも副作用に対して補償があるように思いますが、そこのところどうなっているのかと思いました。

精神的苦痛が原因?だとすると難しいのかしらね~。。。?

日本医師会としてはワクチンが収入源になるのだと思いますが、そこのところをはっきりさせればいいんじゃないかと思いました。

カードを持って登壇した患者さんはいずれも子宮頸がんの方だったので、きょうのテーマはこれかな???と思いました。

乳がん患者さんもいらしたのですが。。。

 

 

第2部:全てのがん患者に優れた医療を!

 

門田先生:がん対策基本法の2期目から関わっている。それで気がついたのは、皆さんががんになってから仕事をやめていることだそうです。仕事を辞めない社会を目指そうということでしょうか?

 

松本さん:愛媛がんサポートおれんじの会理事長。1999年33才で子宮頸がんがわかった。がんとわかって価値観の変化を感じている。

患者会(2008年立ち上げ、2009年NPO法人化)を立ち上げて就労支援をしている。自分の居場所があることが大切だと言っていました。

 

望月さん:(株)大和証券グループ本社 常務執行役CHO(最高健康責任者)人事担当

大和16,000人の従業員がいる。検診を推奨し健康増進に務めている。がんばるサポート、短時間勤務などの実行のようです。

 

佐々木さん:厚生労働省 がん・疾病対策課長

がん患者の現在の状態を数字をあげて説明してくれました。

6割が外来治療であること。6割が5年生存している(5年生存率)。国民2人に1人。そのうち、男性が6割。

亡くなる人はがん患者の1/3。 1/3は働きざかり。

わかりやすいと思いました。何となく全体像がイメージ出来ますね。。。

 

宇津木先生:がん研有明病院婦人科副部長、帽子クラブ主催

助けを求めることをためらわない。このカードのようでした。

がん患者の外見の変化に対応することの大切さのようなことをおっしゃっていました。

カツラやネイルケア、お化粧などについてです。

がん研は入院中は診療に影響のない範囲でお化粧OKだそうです。お見舞いに来た方にも気軽に会えるでしょ?と言うようなことでした。

驚きました。

化学療法を受けた男性のお化粧についてもやっていいのではないかと言っておりました。(例えば眉?とかでしょうか?)

確かに化学療法を受けると初めにショックを受けるのが外見の変化ですね。。。

入院中の化粧品などの香りについては、となりのベットの人が気持ち悪くなるようでは困る。化学療法では香りやにおいに敏感になるので。強いものではなくほのかに感じるくらいは大丈夫でしょう。。。と言っていました。

時々、山形弁?のような感じも聞こえてきて、私は親しみを感じました。

きっと宇津木先生の果たしている役割は大きいのだろうな。。。と感じました。

(私は著書も読んでいるし。。。)

 

河村さん:認定NPO法人オレンジティ理事長:子宮頸がんですね。。。

人を愛し、人に愛されるがカードのようでした。

1997年7月4日に入籍したそうです。その1週間後に子宮頸がんと告知されたようです。

10年前里親登録をしたそうで2才?ぐらいのお子さんがいました。

妊娠出産ができないことでそういう決断をなさったようです。

このお子さんが彼女が発言し終わった頃、「ママ、がんばってー」の声が聞こえて、会場全体が思わず笑い声が聞こえて癒やされますね。。。お子さんを育てることは大変かと思いますが、頑張ってほしいと思います。

 

 

・企業としてプライバシーをどう考えるか?会社に相談して欲しい。(大和証券?)

・その人らしさ、多様な価値観をどうやってバランスを取るか?:厚労省?

検診を例えば、俺は自然で生きたいので受けなくていいのか?管理することの線引き?

その変が現実には難しいのでしょうね?

 

最後に門田先生が患者サポートや患者支援は権利となるようにしたいと言うことでした。皆保険制度につながるということのようです。

 

第3部:一緒に行動しよう

 

野田先生:UICC日本委員会委員長 がん研究会がん研究所所長

これからは個別化医療だと言っておりました。(私は笑ってしまいました。。。)

個別化医療は結構怖いぞ。見本となるものがないと言うことだ。と言うようなことをおっしゃっていました。

 

赤座先生:投資をするようにと言うようなことでした。見返りは人。

がん患者が回復すると周りの人が明るくなる。

均一の治療が受けられるように。。。(???今まで言ったことと反対ではないの?)

全ての人たち、世界中の人が受けられるように年齢制限はダメだと言っておりました。考え方が姥捨て山だとのことです。

(私が言ったわけではありません。。。考え方は東京都のように思います。。。誤解のないようにお願いします。例え治療のことなど分からなくてもいいから老人には優しい言葉をかけてやれ?と言うような政策のように感じました。)

赤座先生がおっしゃっていたのは、オプジーボもみんなが使えるように。。。と言うような意味に取れました。

(だから投資なのだと思います。。。まさか。。。凍死じゃないでしょ???)

 

武見敬三さん:参議院議員、自民党のようですね。

アジア健康構想というのが産業基盤としてあるようです。

がんのゲノム医療、人が持つ遺伝子を集めたデータヘルス構想だそうです。

一人ひとりに必要な情報を集める、それは日本のみならずアジア全体だそうです。

日本は先端の部分を行っている。アジアの人にも役立つだろうと言うようなことでした。

地域包括ケア、自宅にいても病院にいるようなケアを目指すと言うようなことでした。

国内から国際へと同時展開だそうです。(大丈夫なのかしら???構想はおそろしくすごいですね。。。)

 

野崎慎二郎さん:WHO神戸上級顧問

UHC(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)人間の権利、誰も取り残されないこと。

WHOは今まで感染症の撲滅を目指してきた。

がんは、100万通りの答えを見つけなくてはならない。

多様性を突き詰めて行くとこういうことなのだと思います。

 

生稲晃子さん:女優。乳がん患者。2011年乳がんと分かったとき、娘が5才。

これまで5回の手術を経験しているそうです。

5回?すごいですね。。。どうしちゃったのかな???と気になりました。

 

服部さん:服部学園理事長、服部栄養専門学校校長

2005年食育基本法に関わったようです。

日本人の食事についての歴史的な変遷をお聞きしました。

1965~1986年頃の食事が一番理想的だったと聞いています。

DNAは8代で変るそうです。

ヨーロッパのエビデンスが合っているかどうか?とのことです。

 

 

最後に総合司会の河原さん:意識を変える。後ろ向きの気持ちを変える。そうすると次の世代が変る。

日本はアジアで貢献できる。と言うことだそうです。

 

私が東京都の相談をやってみて、がん患者の思い込みを解くことが大切だと思ったことと通じることのように思いました。

がんは仕方ないもの

罹ってしまったら仕方ないんだ

と言う意識を変えることが大切だと思います。

意識を変えることの大変さですね。。。

仕方ないものと捕らえると、自らその暗示にかかってしまうように思います。

そこには、治療はもちろんのこと、経済やはたまた政治の世界にまで繋がっていることのように思います。

 

UHCCが同じ目線を持って進むことに敬意を表します。

嬉しいな。。。ホントかしらね~。。。

 

このイベントに参加するにあたって少し戸惑いました。

以前やはりUHCCに参加したことがありましたが

こう言う機関が成長していることに驚きました。

私は今回、全く別の世界に行ったような感覚を持ちました。

それ以前は結構狭い社会にいたような気がしています。

 

会場でいつもお見かけしている方を見つけたので

私は何だか行ってはいけない所に来た気がするんだけど。。。と言いましたら

その方も、いつも会わない親戚のところに来た気がする、と言っていました。

同じ感覚だったので、笑えました。これでいいんだ、と思いました。

もちろん、その方の関係者から再度誘われたので参加したんですけど。

やっていることが球体に見えて来たような気がします。まだ、滑らかではない。多面体ですね。

 

 

当日参加された方の発言したことを再現してみました。

もしも、誤解がありましたらどうぞおっしゃってくださいませ。

maria.nk@hotmail.co.jp

(間違えていましたらごめんなさい。。。今のうち謝っておこうと思います。)

全体像は把握できるのではないかと思います。

 

 

 

こちらに書いたことは、私の個人的体験に基づいて書かれてあります。

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文責:古山惠子